ガタンガタン、と緩やかに電車が走る音がする。
 そしてそれと同時に、自分の前の景色も、緩やかに移り変わっていく。
 普段だったらこの時間はいつも仲間達と野球に明け暮れているため、電車に乗って帰宅していく生徒達を眺めるのは、実質これが初めてで、その光景が葉留佳には何だか新鮮だった。
 隣に座った女子生徒らが、楽しそうに寄り道の計画を立てているのを聞いて、少し――普通の学生生活というものに、憧れた。
 自分がこうしてリトルバスターズという仲間に出会えて、それで毎日楽しく過ごせているのは、こんな普通の学生からしたら――それはきっと『特別』というやつで、もしかしたら羨望の眼差しで見られていることなのかもしれない。
 そしてそれは、今日という日であろうと同じ事。
 あの校内トップの美男子である宮沢謙吾の悩みを聞けて、そして今こうして、その力になろうとすることができる。
 それはきっと、こんな普通の生徒からしたら、紛れもなく『特別』なことであるに違いない。
 ――皮肉なことだった。
 きっと自分だって、もしこんな平凡で目立たない『普通』の生徒だったら、同じように羨望の眼差しを向けるはず。
 学校帰りの喫茶店で、あーあ、あの子ってば宮沢様とお近づきになれてうらやましいな、なんて、そんな無責任なことを考えたりするのだろうか。
 もしかしたら自分は、友人がそう言っているのを聞いて、いやいや、きっとこれから○○ちゃんにも良い出会いがありますヨっ、って励ます役になるのだろうか。
 そして二人は、そこで照れくさそうに笑い合うはずだ。
 そんな学生生活を――――、望んでいなかったわけじゃなかった。

「……」

 謙吾は、ずっと横目で後ろの景色を眺めている。
 会話は無い。
 彼もそろそろ目的を理解したのか、今はもうこちらに無意味に怒気を向けてくるようなことはしなかった。
 今はただ、窓から洩れる西日に照らされてるせいか――それともまた、別の何かを見ているのか――眩しそうに目を細めて、じっと外の景色を見つめていた。
 こうして隣り合って座っている自分達は、遠くからしたら、一緒に見つめ合ってるように見えるのだろう。
 でも、実際は――こんなにも遠い。
 きっと自分が『普通』の生徒だったら、そんなことすらわからないのだろうと、葉留佳は思った。

『え〜、次は〜○○〜、○○〜でございます。お降りの方は、お忘れ物のないよう――』
「次で降りるよ」

 一つ向かいの席から、静かだが――それでいてよく通る声が響いてくる。
 謙吾は無言で視線を戻し、自分は『あいヨっ』と返した。
 席を立つと、隣に居た女子生徒達や、吊革に掴まっていた男子生徒らも一緒に入り口に集まってきた。どうやらここが、よく乗り降りされる駅らしい。
 ぷしゅー、という古めかしい音と共に扉が開くと、急に冷気が体に降りかかってくる。思わずマフラーをきつくまき直してしまった。
 そこは古いんだか、新しいんだか、よくわからないような駅だった。
 電車の到着時刻を知らせる電光掲示板なんかの設備はちゃんとしてるのに、そこにはエスカレーターどころか階段さえ無く、全体の雰囲気はどこか閑散としている。駅名に至っては一度どこかで見たことがある程度に過ぎなかった。
 葉留佳達は、決して数多くない学生の集団と共に、寒さで手をポケットに突っこみながら、ぞろぞろと改札まで歩いていく。
 折ってしまわないように制服の胸ポケットに入れていた切付を取り出し、外に出る。
 その後順々に、理樹と謙吾が改札から出てきた。
 辺りを見渡す。
 外は決して寂れた雰囲気では無いが、近くにある古ぼけた踏切の音が、どこか冬の景色に似合っていた。
 
「さて謙吾、ここからはちょっと道を人に聞いて――」
「わかっている」
「――って、え?」
「場所なら知っている。行くぞ」
「え、ちょ……う、うん」

 決して急ぎはせず、慌てたりもしない。
 謙吾はそんなような顔と声で、理樹の言葉を遮り、静かに歩き出した。
 早歩きで追いかける自分と理樹。
 ――と、そこで理樹が思い出したように『花屋に寄らなきゃ』と言いだし、慌てて来た道を引き返して駅前の花屋に寄った。
 こういう時に使う花って何だっけ、と聞かれたが、自分はそういう知識に関しては本当に専門外だったので、苦笑しつつも『みおちんに聞いてくるべきでしたネ』と暢気に返すと、後ろに居た謙吾が一つ溜息をついた後、前に出て、

「こういうのは特別に何か決まっているものではない。ただ、棘のある花や臭いのキツいのは避けた方がいいというだけだ。適当に見繕ってもらえ」

 そう言った。
 それじゃ適当にお願いします、と理樹が告げると、店員さんは明るく笑って花を数点用意してくれた。
 お客が学生ということもあってか、値段も割と手頃で助かった。
 理樹と自分が割り勘で出そうとすると、謙吾が黙って全部支払ってくれた。
 それに自分がお礼を言おうとすると、彼は一言『構わん』と口に出して、また先ほどと同じように静かに背を向けて歩き始めた。
 自分達は黙って後ろをついていく。
 それから彼は、早過ぎもせず遅過ぎもしないスピードで、ただ淡々と坂道を登っていった。
 時折こちらとの距離が開きすぎると、あからさまスピードを落として、距離を縮めてくる。
 彼は――、どうしていいか、わからないようだった。
 一体何がわからないのか、それこそ自分には、到底想像つくことではなかったのだが。

「もうすぐだ」

 聞いてもいないのに、そんなセリフが返ってくる。
 あるいは、そうやって自分で声に出さないと、その場に立っていられなくなるのかもしれなかった。
 まだ駅からそんなに離れていないのに、もう周りの風景には賑やかさの欠片も無い。
 ――日がまた一つ傾き、自分達の顔をより赤く、そしてより暗く照らす頃――、やっと、そこに辿り着いた。
 
 居もしないひぐらしの囁きが、聞こえてくるようだった。

 

 

 

 

 

 

 
 古式家之墓。
 もう何度訪れたかわからない、ある一家の墓。
 本来なら何の関係も無いはずの一家。
 ――彼女は、そこに一緒に入れられることもなく、隅っこの方にある、彼女専用の墓に入れられてあるらしかった。
 曰く、自殺するなどという道の外れた者を、他の家族と一緒に埋葬するわけにはいかなかったと。
 ならば一体どう死ねば彼女は皆と一緒に眠れるのか、一度聞いてみたいと思ったが――止めておいた。 
 自分にそんなことを言う権利は――無かったのだから。

「待て」

 早速『彼女』の墓に向かおうとした二人を呼び止める。
 こういうものにはちゃんと順番がある。
 それをきちんと踏まねば、彼女にさえ失礼、ということになってしまう。

「まず、本家の墓の方に挨拶する。ほら理樹、ひしゃくを持ってくれ」
「え――? で、でも」

 理樹も彼女の墓を見て、こんな家など挨拶する必要は無いと思ったのだろう。
 それは理樹のような純粋な性格からしたら、確かに当然の考えと言えた。
 だが、謙吾はそれを見て一つ溜息をつくと――

「先祖に、罪はないさ」

 ――と、どこか遠くを見ながら、そう淡々と述べるのだった。
 やがて理樹達もそれに従い、霊園で借りた道具を置く。
 そして三人で静かに手を合わせてから、水をかけて、掃除をしていく。
 ここはこまめに手入れがされてあるようで、特に目立った汚れはなかった。掃除もすぐ終わり、花も半分供えて、線香に火をつける。
 そしてもう一度手を合わせ――謙吾は、心の中でもう何度目かわからない言葉を告げた。

 ――俺は何故、ここに来るのでしょうか。
 ――申し訳ない、と謝るためでしょうか。
 ――それであなた方は、俺を許してくれるのでしょうか。
 ――それで許されるのだったら、何度でも謝ります。けれど、俺は――

「謙吾?」
「謙吾君?」

 声をかけられて、目を開く。
 いつまでも祈りを止めない謙吾を心配したのか、二人は不安そうに下から彼の様子を窺っていた。

「――いや、何でもない。……次だな」

 視線を送る。
 白い――そして、とても小さな墓。
 うっすらと名前が彫られた――古式みゆきという字。
 今この墓を目の前にして、自分は、その圧倒的な存在感に押しつぶされそうになる。
 わかったつもりでいた。
 また前を向いて、昔みたいに無邪気に過ごしていけばそれでいいと思っていた。
 きっと彼女もそれを望んでいると。
 でもそれは――間違いだったのだろうか。

「……理樹達は、どうして俺をここに連れてきてくれたんだ?」

 そして、そんなことを口に出す。
 一見言葉は落ち着いて見えるが、声自体は少し震えていることが、謙吾自身にもわかった。
 何か言葉を出さねば、今ここに立っていられなくなる気がした。
 理樹は、一度葉留佳と頷き合った後、謙吾の目を真っ直ぐ見て、言った。

「友達だから」

 ――。
 
「友達だから、やれることは全部やるんですヨ」

 ――――。
 友達。
 理樹達の動機を説明するのに必要な言葉は、たったそれだけ。
 謙吾は――苦しかった。
 自分は、この親友達の想いに、どう応えてやればいいのか。
 わからない。
 第一、今日ここに来る覚悟も無かった。
 そんな臆病な自分に、一体何がしてやれるというのか。
 親友達に――そして彼女に、一体何を――

「俺は……」

 言葉が続かない。
 足が、前に出ない。
 前を、見てやれない。
 信念は、脆く崩れ去った。
 自分はただ、わかったフリをしていただけだった。
 わかったフリをして、顔を背けていただけだった。
 顔を背けて、わかったつもりでいただけだった。
 ――逃げて、いた。
 
「おれ、は……」

 ――そしてそこで、唐突に謙吾の両の手が塞がれる。
 何事だと視線を下にやると――

「大丈夫だよ、謙吾」
「はるちん達は、謙吾君の味方ですヨ」

 ――二人が、強い笑みを見せていた。
 謙吾は数秒――それに固まって。
 そして、短い溜息をつき――

「――ああ」

 今日初めての、笑みを見せた。

「花を……供えよう」

 足を、ゆっくりと前に出し。
 持ってきた花を供える。
 半分。
 本家と同じ量。
 ありったけの、色取り取りの花。
 何が好きだったかわからないので、取りあえず全部供えてみた。
 興味が無かったのなら、これから好きになってもらえればいい。
 そうやって、やりたいことを、これからも見つけていってもらえればいい。
 自分はこんな風にしか――できないから。

「謙吾、お線香」
「ん」

 理樹から線香を受け取って、マッチで火をつける。
 そして僅かに振って火を消し、静かに墓の前に置いた。
 そして手を合わせる。

 考えることは――、何も無い。
 ただ俺は、ここに居る。
 理樹と三枝と――そして他のたくさんの親友達に見守られて、俺は、ここに居る。
 ああそういえば、君に報告したいことがあった。
 剣が――振れなくなってしまったよ。
 君と同じだ。
 君の気持ちをわかってやるには、自らの腕を切り飛ばすしかないと思っていたが――そんなものは、ただの幻想だな。
 何も、わからない。
 何も――わからなかったんだ。
 君の気持ちをわかってやりたくて、苦しんで苦しんで、やがては腕を切ればいいのだろうかと思ったが、それが自分には恐ろしくて、そんな自分の臆病さが憎くて、何度も泣いて。
 こんな願いなど叶わないと思うと同時に、もしそれが叶えば、きっと全てが報われるのだと思った。
 だが――それの結果が、コレだ。
 何もわからない。
 君の気持ちが何も――わからなかった。
 絶望なんて――しなかったんだ。
 俺には、みんなが居た。
 ちゃんと、生きる希望があったんだ。
 剣の道を失うことは怖かったが、でも俺にとっては、たった――たったそれだけのことだったんだ。
 それが恐ろしくて、怖かった。
 あの時俺は、君に何か生きる目的を見つけろと言ったな。
 ――なんて、無責任な言葉だったのだろう。
 俺にとっての生きる目的は、リトルバスターズだ。
 こんな素晴らしい宝物――どうやったら簡単に見つかるというんだ。
 俺があの時すべきだった事は――そんな正論を振りかざすことじゃない。
 ただ君を――誘ってやれば、よくて。
 誘って、やれば――
 ――――、え?
 誘って、やれば――よかった?
 そうすれば、よかったのか?
 俺、は――

 その時、一陣の風が吹いた。
 目を凝らし、前を、見ると。
 そこには――

「こ、しき……?」

 ――古式みゆきが、座っていた。
 彼女は、眼帯が無い右目でこちらを振り向き、柔らかく微笑みかける。
 ――自分の迷いが見せた、幻想かもしれなかった。
 でもそれは、はっきりと――謙吾の耳に届いてきて。

 ――どうか、後悔し続けて下さい。
 ――そうすればあなたは、もうこれ以上、苦しまずに済みますから。
 
 そうして古式は、再度微笑むと。
 もう次の瞬間には、跡形もなく。
 残された、謙吾は――

 

 

 

 

 

 

 
「答えは……見つかった」
「え?」

 霊園に道具を返して駅に戻る途中、謙吾がそう――静かに呟いた。
 理樹がそれに反応して声を返すと、謙吾はゆっくりと顔を上げ、空を見上げる。

「俺はあの時……ただ、古式をリトルバスターズに誘ってやればよかったんだ。ここできっと、君も生きる意味を見つけられると、そうやって、ただ一言、伝えてやればよかった」
「謙吾君……」
「そうすればきっと、古式は死ななかった。俺は――馬鹿だった」

 まるで自分を責めるような言い方をする謙吾に、理樹は何か伝えるべきことがあるだろうかと思ったが――その顔を見て、口を開くのを止めた。
 とても――晴れやかな顔をしていたからだ。

「俺は……後悔し続けよう。あの時の選択を悔やみ続けよう。……きっとそれが、俺のすべきことだ」
「――それじゃ、答えは……見つかったんだね、謙吾」
「ああ。無理な生き方をする必要もない。俺は、俺でいい。ずっと俺のままで――これから、生き続ける。それで……いいんだ」

 理樹も、空を見上げてみる。
 赤と青の鮮やかなグラデーションの上に、幾千もの、星々が見えた。
 あの星々は、ここから見ると――それぞれが、とても近くに存在しているように見えるけれど。
 本当はきっと――ずっと離れてる。
 その星に何か、光を届けたければ。
 自分の光をずっと強くして、届けるほかない。
 そうやってきっと、星々は触れ合っていくんだ。
 ――謙吾の想いが、いつかきっと、あの星に届くように。
 理樹はただ、心の中で、そう祈りを捧げるのだった。

「――さて、お前らにも礼を言わんとな。……ありがとう。本当に、お前らのおかげだ」
「えうっ、い、いいですヨ、そんな。はるちんこそ……勝手にそっちの辛い事情、知っちゃって」
「ふっ、構わんさ。別に秘密にしていたわけでもない。……ただ俺が、ちゃんと向き合えていなかっただけだ。気にしなくていい」
「そ、そですか……」

 まさか自分の親友にそんな辛い過去があったとは知らず、ここに来て一気に気まずそうな表情を作る葉留佳だったが、一転して謙吾の柔らかい笑みを見て、幾分か安心した笑顔を取り戻す。
 そんなやり取りを理樹が黙って眺めていると、謙吾は唐突に『よしっ!』と大声を出して。

「さあ、理樹、三枝! 俺たちもせっかく遠出してきたんだ、何か食って帰るぞ!」
「え、ええーーっ!? そんな、それじゃ門限に間に合わないよ!?」
「おいおい、野暮なこと言うなよ……それくらい、理樹なら一緒に罰を受けてくれるんだろう?」
「そんな、罰を受けること前提っ!? ていうか、勝手に道連れにしないでよ!? 葉留佳さんも、二木さんに怒られるの嫌でしょ?」
「え? 別にいいですヨ? 理樹君と謙吾君が一緒なら、バケツ持ちながら話してられるし」
「何そのハチャメチャ理論!? 全く理屈が通ってないようで実は通ってる!? あーーーっ、もうっ、ここにはアホしかいないのっ!?」
「なんだ、失礼な奴だな……。そうか、理樹はそんなに恭介とのBL疑惑を広められたいのだな。しょうがない、あの秘蔵のテープを出すか……」
「何それっ!? いつの間にそんなの――」
「お? なんですか、ソレ? はるちん興味津々なんですがっ」
「うむ、三枝、ちょっと後で俺の部屋まで西園と一緒に来てくれ。確か、本棚の奥に――」
「無いでしょっ!? 本当は無いでしょ、そんなの!? 僕そんなこと、絶対――」
「――ああもうめんどくさいな。やはり、ここはもう西園に電話をかけてしまうか。ああ、あいつの喜ぶ顔が目に浮かんで――」
「あ、それいいですネ。でもみおちん電話出られないから、メールの方がいいですヨ。題名に『棗×直枝発覚!? 超究極の秘蔵音声テープ流出! ああ僕の貞操は彼に奪われて――』って書いとけば、絶対鼻血出してぶっ飛んでいきますヨっ!」
「あーーーっ、わかったよっ! わかったから! 食べればいいんでしょ!? ……ふん、絶対美味しいとこにしてよねっ、もうっ!」
「よっしゃぁぁぁあーーーーーーーーっ!!」
「やっほぉーーーーいっ♪」
「はぁ……」

 喜びをまるっきり隠さない二人に、理樹は疲れた溜息しか出てこなかったが。
 ――まあ、もーちょっとこの街に居てもいいかと、霊園の方を振り返りながら、思う。
 
 ――確かに、ちょっと野暮だった……かもね。

 冬の風が、静かに笑った気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 その後謙吾は、剣道部に見事復帰した。
 今は夏の大会に向けて、毎日夜遅くまで練習に励んでいる。
 その卓越した剣の腕はまるでブランクを感じさせず、一部の人が言うには、『怪我する前よりもさらに腕が上がった』らしい。
 多数の練習試合や小さな大会でもガンガン勝利を重ね、ついにはスポーツ雑誌のインタビューまで学校にやってきた。
 そのインタビュー記者の、『宮沢君にとって、剣道とは何ですか?』と言う質問に対し、彼は――

「剣道――それこそ、俺の愛すべき、親友っ!! いや、この場合……愛してるから愛人ということになるんでしょうか? まあ、どっちでもいいやっ! 俺、ラブ、剣道! すなわち、剣道サイコーーーーーッ!! イィィィヤッホォォーーーーーーーイッ!!」

 ――と、満面の笑みで答えたため、そのせいで彼のファンが色々減ったり増えたりしたことは、校内では有名の話である。

 

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